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削除されてなくて良かった・・・

もうここ見てる人いないと思うんですけど久しぶりの更新になります
最近ようやく絵を描く心身的余裕が戻ってきました

言い訳になりますが祖父母の介護や親の死、自分のセクシュアリティに関する悩み、当時のパートナーの難病などの問題が立て続けに起こり、しばらく絵を描くことができませんでした
初めてソシャゲのキャラデザを担当させていただき、それを見た企業様からご依頼をいただくなど、ようやく絵仕事が軌道に乗り始めたと思った矢先のことでしたので、大変辛かったです
次第に絵を描くのも見るのも嫌になり、自信をなくし、創作活動そのものから離れていました

それまでイラスト関係で繋がっていた方々や、日頃から仲良くさせていただいていた絵師さんたちと交流する機会もなくなってしまいました
あの人たちは楽しそうに絵を描き続けられているのに、なぜ自分だけこんな目に遭わなければならないのだろうと、彼らを憎み、恨み、嫉妬した時期もあります

こうした負の感情からようやく自由になり始めたのはごく最近のことです
というのも、絵とは無関係な人と交流したりするうちに、自分が経験した痛みや挫折とは比べ物にならないほどの困難や障害を抱えながらも懸命に生きている方々が沢山存在することを知ったからです
今まで常に絵を描く生活を送っていたためこれ程までに長い間線一本引かない期間を送るということはなかったのですが、今にして思えば、そのようなライフスタイルから離れたことで、絵以外の様々な世界や生き方を初めて知ることができたのだと思います

それまでずっと絵を描き続けることができた環境、創作活動をすることができた状況、こんなどうしようもない自分を支えてくれた多くの方々、実はそれ自体が信じられないほど恵まれたものだったのだと思い知らされました
そうした自身の幸運や偶然性の上にあぐらをかき、ろくに世の中のことを知らないくせに一方的に被害者意識を募らせ、困難に苦しむ他者に手を差し伸べるどころか内心で見下し、友人の成功を妬み、誰かの人生に嫉妬する強欲で傲慢で身勝手で独善的で品性下劣な自分自身の愚かさに今更ながらに気付くことができました

この社会はとても不平等でなかなか思い通りにはいきませんが、今はその不条理も自分の人生の一部なのだと思っています
自分がこの数年で経験した挫折や葛藤、完全にこれらと和解したわけではありませんし、受け入れたわけでもありません
むしろこんなものないに越したことはないとさえ思っていますが、それでも起きてしまった人生の不条理や持って生まれた自身のパーソナリティとは付き合って生きていく他ないのだと、今は前向きに捉えています

以前自分の創作活動の根っこには怒りの感情があると書いた気がするのですが、今もそれは変わりありません
しかしそこにある種の祈りのようなものが混在するようになったとも感じています
自分と同じような挫折を経験した方々、人生の不条理や困難に晒され自尊心を失ってしまった方々、自らのルーツやセクシュアリティに悩んでおられる方々、自分の絵や創作でそうした方々の痛みが少しでも和らいで欲しいという、祈りや祝福に似た感情があります

寒い自分語りを延々していますけど、ここ数年本当にキツかったので、どうしても吐き出さずにはいられませんでした
そういう予防線を張るダサさや、長々と言い訳をして人生に起きた不条理に何らかの意味を持たせようとする姑息さも含めて今の自分です
きちんと絵や創作で結果を残していきたいと考えていますし、自分の感情としても帳尻は合わせたいです
ここまで読んでいただきありがとうございました

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ブログ放置してたら削除されてたという話を耳にしたので削除されないために書いた記事

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ちょっと思うこと。


夢や創造や現実に生きてると、ときどき感情に生きてみたくなる時があります。
無理に理解してほしいとは思わないけれど、否定する前にあーそういうのもありなんだなあ・と思ってくれると嬉しかったりするのです。うへへー。

自分にとって絵は呼吸と同じなので、色々な意味でなくてはならないものですが、同時にとても遠い存在でもあって、ときどきどういうふうに扱ったらいいものか迷う時があります。
それこそ感情に生きたいと思う時、はたして絵をその武器に使っていいのか、自分の中ではまだ微妙にＮＯという感じが残ってるのだけど、上手くそれを絵に乗せてる方々を見ると、ちょっとうらやましく思っちゃったりします・3・

世の中表舞台で輝く人間もいれば、裏方に徹する人もいるように、自分の立ち位置に見合ったものを発信するのってすごく大事な気がする。
それは個人的なものから社会的なものまで、全部ひっくるめてです。リアルとネットを完全に切り離して、うまくすみ分けしているひともいらっしゃいますけど、自分はそれができないくらいにまで絵に深くかかわり過ぎた。

ちょっと脱線しますが、オンでは創作以外に関わるイデオロギーの話は一切しないというのが自分のポリシーなんですけど、それは絵描きだから口で語らず絵で語れっていう理由からで。けれども僕らを取り巻くこの状況はだんまりして看過できるなどという局面はとうに過ぎていて、描き手にもキャラクターが求められる昨今、ある程度そういう「色」を出していくべき時期に今きてるんじゃないかあ・と思うのも事実です。
長い目で見た時の全体像は、その状況が創作の世界にもかなり根深く浸透していて、たとえば絵を取り巻くある種のコミュニティに属する者と属さない者とか、ing形で問題の表現の自由と規制といった二項対立に必ずしも終始せず、明言は避けますが、もっと大きな流れの中の一端にあるんだと個人的には考えてます。

その中で、今自分たちに何ができるか。
はたしてその流れに逆らうことが正しいのかどうかは分かりませんが、やっぱり公正に生きたいじゃないですかっ。好きなもの好きって言える世の中になってほしいし、たとえ今がそういう時代じゃなくても、何年何十年先の未来はそうであってほしいから、そのために俺はやっぱり描くんですよね。
だから、今はまだ感情に生きることを表現する武器として、絵は使わないでいたいと思います。戦うべき相手は、攻撃してくるひとでも、ライバルでもなくて、たぶん未来です。それにまだ俺の中での整理もついてないし…何か新しい風が吹けば、きっとこの結論もまた変わるんじゃないかなって思います。変化は恐れないでいたいから、もっとたくさんのこといっぱい経験したいですね！