色々描き散らしてます
Posted by 椎名健太郎 - 2007.09.17,Mon
NHKプロフェッショナル仕事の流儀で、前に漫画職人浦原氏が仰ってましたが、氏が女性の嫉妬心を絵で表せるようになるまではそれはもう大変な時間がかかったそうですね。
一方、絵を始めてたかが数年の俺。今はまだいろはのい程度のレベルしか知らないですが、そういう職人にしか見えない境地がきっとあるんだろうなあ・と、そんな世界が広がってるんだと思うともう凄くわくわくして仕方がない!
ただなんだろ、やっぱり年相応の絵ってあると思うんですよね。
浦原氏の話じゃないですが、たとえば絵に対して20代が感じる色気と30代が感じる色気はやっぱり違うと思いますし。その年になってみないと描けない線が当然あるはずで、逆に今この時期にしか描けない線もあるはず。
そういう描き手の経験に依存する感性が技術で補完できるかどうかは別問題としても、いつまでも同じ絵柄や画風で通じるほど甘くないのがこの世界です。絵は人に夢を与えるものですが、描き手は夢でごはんを食べてるわけではなく、絵がビジネスだという一面も否定できないと思うので、内容によってはある程度フレキシブルに変えていくのも必要なんじゃないでしょうか。絵に限ったことではなく、そういう判断含めてのその道の職人だと俺は思います。
話は変わりますが、明日映画クラナド観に行って来ます!
多分泣く…でもそんな23歳でも別にいいじゃない! 親子ネタ、動物ネタ、無償の愛ネタにお兄さんもう弱くて弱くて…;

一方、絵を始めてたかが数年の俺。今はまだいろはのい程度のレベルしか知らないですが、そういう職人にしか見えない境地がきっとあるんだろうなあ・と、そんな世界が広がってるんだと思うともう凄くわくわくして仕方がない!
ただなんだろ、やっぱり年相応の絵ってあると思うんですよね。
浦原氏の話じゃないですが、たとえば絵に対して20代が感じる色気と30代が感じる色気はやっぱり違うと思いますし。その年になってみないと描けない線が当然あるはずで、逆に今この時期にしか描けない線もあるはず。
そういう描き手の経験に依存する感性が技術で補完できるかどうかは別問題としても、いつまでも同じ絵柄や画風で通じるほど甘くないのがこの世界です。絵は人に夢を与えるものですが、描き手は夢でごはんを食べてるわけではなく、絵がビジネスだという一面も否定できないと思うので、内容によってはある程度フレキシブルに変えていくのも必要なんじゃないでしょうか。絵に限ったことではなく、そういう判断含めてのその道の職人だと俺は思います。
話は変わりますが、明日映画クラナド観に行って来ます!
多分泣く…でもそんな23歳でも別にいいじゃない! 親子ネタ、動物ネタ、無償の愛ネタにお兄さんもう弱くて弱くて…;
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Posted by 椎名健太郎 - 2007.09.15,Sat
漫画描きたい。
本当は全部手描きでやりたいのですが、それは自分の好みの問題で、手描きかCGかというのは表現方法としての選択肢という意味では同じレベルですし、最近あまりそういう区別はしたくないんですよね。
案件によってどちらを選ぶかというのも描き手の腕の見せ所です。
使える道具は使うべきだと思います。前にどこかで万年時計の話をしましたが、江戸時代の時計職人と現代のエンジニアをあたかも世代を超えた技術の対決みたいに評論してる人がいたんですが(某動画サイトのできごと)、同じモノを作るのに違うレベルの技術を使ってるのだから本来両者は比較対象になりえないのでは? と思いました。絵もそうで、手描きで表現しにくいからCGにする・というのは逃げでもないし、恥ずべきことでもないと思うんです。絵の良し悪しに使用ツールは関係ないという立場です。
あと結局ドラマガは時間の都合上出しませんでした…。

本当は全部手描きでやりたいのですが、それは自分の好みの問題で、手描きかCGかというのは表現方法としての選択肢という意味では同じレベルですし、最近あまりそういう区別はしたくないんですよね。
案件によってどちらを選ぶかというのも描き手の腕の見せ所です。
使える道具は使うべきだと思います。前にどこかで万年時計の話をしましたが、江戸時代の時計職人と現代のエンジニアをあたかも世代を超えた技術の対決みたいに評論してる人がいたんですが(某動画サイトのできごと)、同じモノを作るのに違うレベルの技術を使ってるのだから本来両者は比較対象になりえないのでは? と思いました。絵もそうで、手描きで表現しにくいからCGにする・というのは逃げでもないし、恥ずべきことでもないと思うんです。絵の良し悪しに使用ツールは関係ないという立場です。
あと結局ドラマガは時間の都合上出しませんでした…。
Posted by 椎名健太郎 - 2007.09.09,Sun
俺も人間ですから当然好き嫌いもあって、絵に関してもこういう傾向でこういう絵柄の絵が好きとか、ああいう傾向以下略はあります。そりゃそうですよ…。
でもそれを言ったら色々な意味で負けだと思いますし、100人いれば100通りの好みがあって当然だと思うので、判断基準を感情にゆだねる表現はできるだけ避けたいのです。
大事なのは同一であることでも相手を潰すことでもなく、差異を認め合うことだと思います。その意味でかねがね絵はすみわけが大事だと言ってるのですけど、たとえば俺に3頭身萌えの美少女を描けと云われても土台無理な話で、3頭身萌え美少女なら3頭身萌え美少女に特化してる職人が描けば済むことですし、俺である必要性はマッタクないと思うんです。
だけど、お前の絵柄やタッチで3頭身萌え美少女を描いてくれといわれたら、これはまた別の話です。
要するにすみわけというのは、その仕事をする担い手の、安っぽい言葉ですが個性とかアイデンティティとか、そういう意味だと考えてます。ちょっと今回うまく言葉にできてませんが…;
描き手は他所様の影響を必ず受けます。創作自体無からは生まれないので、描き手を取り巻く環境の影響を必ず受けます。
その中で自分らしさ、いうなれば外部に認めてもらえるような差異を身につけるのは楽な仕事じゃないです。だけど、その努力のベクトルはすみわけの方向に向かうのが望ましいと思うのです。
選択肢は多い方が良いけど、手を伸ばしすぎると自分らしさを見失う・というのは既に経験済みなので何とも;
あの人はああいう絵が描けるから俺も描けるようになりてーって気持ちもよく分かるし、事実苦手なものを潰していくのが絵の一番面白いところだとは思うんですが…。しかし無理すると続かないので、むしろ伸ばせるところ伸ばした方が良い気もするんです。もともとリスキーな業界だし、汎用性高めるより何かに特化した方が強いかもしれませんね・3・
でもそれを言ったら色々な意味で負けだと思いますし、100人いれば100通りの好みがあって当然だと思うので、判断基準を感情にゆだねる表現はできるだけ避けたいのです。
大事なのは同一であることでも相手を潰すことでもなく、差異を認め合うことだと思います。その意味でかねがね絵はすみわけが大事だと言ってるのですけど、たとえば俺に3頭身萌えの美少女を描けと云われても土台無理な話で、3頭身萌え美少女なら3頭身萌え美少女に特化してる職人が描けば済むことですし、俺である必要性はマッタクないと思うんです。
だけど、お前の絵柄やタッチで3頭身萌え美少女を描いてくれといわれたら、これはまた別の話です。
要するにすみわけというのは、その仕事をする担い手の、安っぽい言葉ですが個性とかアイデンティティとか、そういう意味だと考えてます。ちょっと今回うまく言葉にできてませんが…;
描き手は他所様の影響を必ず受けます。創作自体無からは生まれないので、描き手を取り巻く環境の影響を必ず受けます。
その中で自分らしさ、いうなれば外部に認めてもらえるような差異を身につけるのは楽な仕事じゃないです。だけど、その努力のベクトルはすみわけの方向に向かうのが望ましいと思うのです。
選択肢は多い方が良いけど、手を伸ばしすぎると自分らしさを見失う・というのは既に経験済みなので何とも;
あの人はああいう絵が描けるから俺も描けるようになりてーって気持ちもよく分かるし、事実苦手なものを潰していくのが絵の一番面白いところだとは思うんですが…。しかし無理すると続かないので、むしろ伸ばせるところ伸ばした方が良い気もするんです。もともとリスキーな業界だし、汎用性高めるより何かに特化した方が強いかもしれませんね・3・
Posted by 椎名健太郎 - 2007.09.06,Thu
台風来てたんで食虫を室内に避難。
視覚的な美しさ。
これはシンプルさと機能性にあると思ってます。そういう意味で、食虫植物の機能美はすごい。虫を捕らえるというその一点のみに特化した無駄のないフォルム。見る者を惹き込むまさに蟲惑的という表現に相応しい艶やかな色彩。そして本来虫に食害されるという植物相に抱く常識を覆す逆ベクトル的なニッチを獲得した生存戦略。すごいぜ、食虫植物…!
(こーゆーウンチクはいくらでも書けるんです 笑)
ちなみに視覚的じゃなくて抽象的な美しさというものは論理にあると考えてます。
美的感覚は人それぞれですし、100人いれば100通りあると思いますが、でもそういう個別的なものじゃなくて、その根幹にある本質的なものは、俺はある程度追い込めると思ってます。恩師の受け売りなんですけどね…・3・
実を云うと、絵にも正解や答えがあると思っていまして、でもそれは明文化できるものではないので、正直人様に説明するのは難しいです。
たとえば顔のパーツひとつ取ってみても、描いてる人なら分かると思うんですが、こう、ビシっと決まる場所ってのがあるんですよ、感覚的に。それが1mmでもずれたり、線の太さが違ったり、同じ場所でも少し造形が違っていたりすると、全然キマらない、そんな場所と形。前に友人が、創作ってのは適当なパーツを適当な場所に置いて行く作業だと言ってたんですが、あえて明文化すると絵の正解ってのはそんなかんじです。
描くという作業は結局それを連続させて行くことで、より多くの正解を積み上げたものがいわゆる「良い絵」だってことじゃないかなあ。絵は結果が全てで過程なんてしらねという厳しい世界ですけど、しかし結果は過程の積み重ねだしその作業を大事にするからこそ結果がついてくるものだと思うのです。

視覚的な美しさ。
これはシンプルさと機能性にあると思ってます。そういう意味で、食虫植物の機能美はすごい。虫を捕らえるというその一点のみに特化した無駄のないフォルム。見る者を惹き込むまさに蟲惑的という表現に相応しい艶やかな色彩。そして本来虫に食害されるという植物相に抱く常識を覆す逆ベクトル的なニッチを獲得した生存戦略。すごいぜ、食虫植物…!
(こーゆーウンチクはいくらでも書けるんです 笑)
ちなみに視覚的じゃなくて抽象的な美しさというものは論理にあると考えてます。
美的感覚は人それぞれですし、100人いれば100通りあると思いますが、でもそういう個別的なものじゃなくて、その根幹にある本質的なものは、俺はある程度追い込めると思ってます。恩師の受け売りなんですけどね…・3・
実を云うと、絵にも正解や答えがあると思っていまして、でもそれは明文化できるものではないので、正直人様に説明するのは難しいです。
たとえば顔のパーツひとつ取ってみても、描いてる人なら分かると思うんですが、こう、ビシっと決まる場所ってのがあるんですよ、感覚的に。それが1mmでもずれたり、線の太さが違ったり、同じ場所でも少し造形が違っていたりすると、全然キマらない、そんな場所と形。前に友人が、創作ってのは適当なパーツを適当な場所に置いて行く作業だと言ってたんですが、あえて明文化すると絵の正解ってのはそんなかんじです。
描くという作業は結局それを連続させて行くことで、より多くの正解を積み上げたものがいわゆる「良い絵」だってことじゃないかなあ。絵は結果が全てで過程なんてしらねという厳しい世界ですけど、しかし結果は過程の積み重ねだしその作業を大事にするからこそ結果がついてくるものだと思うのです。
Posted by 椎名健太郎 - 2007.09.02,Sun
絵で一番大事なのは巨視感(全体のバランス)だと思ってるんですが、見る側はバランスだけではなくてそこに配置されてる物や人を注視するわけです。
いくら構成的に理に適っていても、キャラに魅力がなかったり背景パースが崩れてたりすると、突っ込まれたとき描き手としては反論できません。
キャラは立場的に見る側と同じ位置にあるからこれが生きてるか生きてないかはかなり重要な部分だと思います。だから、いくら巨視感が大事とはいえ、デッサンが狂っていたりパーツが歪んでたりするのは絵を描く上で最小限にとどめておくのが望ましいとは思います。
とはいえ、絵を描くという作業の中で一番難産なのが、このキャラを作るという作業。 人物の性格や雰囲気、過去や振る舞い方、しゃべりかたや表情、さらにキャラに合った服装や小物とか、それらをたった1枚の絵の中にしかも限られた線で表現するのは、どう考えても簡単であるわけがありません。線なんか1ミリずれたり1度曲がったりするだけで雰囲気ガラリと変わっちゃいますよね。
でもそういうこだわりは大事にしたい。やっぱり良い絵描きたいもの!
前は描き込んで密度濃くすればするほど良い絵だと思ってたんですが、最近は人物と巨視感大事にして、背景はあくまでそれらを生かす下地的なものだと思って描いてるつもりです。口で言っちゃうあたり、未熟な証拠です・3・
あと自分が描きたい絵は「ガキっぽくない絵」とか何とか前に言った記憶があるんですが、これは自分の中にある理想像をそう表現してるだけで別に深い意味はありません…
うーん…あえて言うと、今をときめく30代以降の作家陣が描いてるような感じの線の運びで、あの独特の色気とエロさとスタイリッシュさとそして何よりカッコ良さを極限まで洗練させた感じ、あの研ぎ澄まされたセンスと技術が生み出す絵というか線のこと…かな? よくわかりませんね 笑
キャラは立場的に見る側と同じ位置にあるからこれが生きてるか生きてないかはかなり重要な部分だと思います。だから、いくら巨視感が大事とはいえ、デッサンが狂っていたりパーツが歪んでたりするのは絵を描く上で最小限にとどめておくのが望ましいとは思います。
とはいえ、絵を描くという作業の中で一番難産なのが、このキャラを作るという作業。 人物の性格や雰囲気、過去や振る舞い方、しゃべりかたや表情、さらにキャラに合った服装や小物とか、それらをたった1枚の絵の中にしかも限られた線で表現するのは、どう考えても簡単であるわけがありません。線なんか1ミリずれたり1度曲がったりするだけで雰囲気ガラリと変わっちゃいますよね。
でもそういうこだわりは大事にしたい。やっぱり良い絵描きたいもの!
前は描き込んで密度濃くすればするほど良い絵だと思ってたんですが、最近は人物と巨視感大事にして、背景はあくまでそれらを生かす下地的なものだと思って描いてるつもりです。口で言っちゃうあたり、未熟な証拠です・3・
あと自分が描きたい絵は「ガキっぽくない絵」とか何とか前に言った記憶があるんですが、これは自分の中にある理想像をそう表現してるだけで別に深い意味はありません…
うーん…あえて言うと、今をときめく30代以降の作家陣が描いてるような感じの線の運びで、あの独特の色気とエロさとスタイリッシュさとそして何よりカッコ良さを極限まで洗練させた感じ、あの研ぎ澄まされたセンスと技術が生み出す絵というか線のこと…かな? よくわかりませんね 笑
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趣味:
絵・園芸・言語・文学など
自己紹介:
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作業環境:Windows, マウス, PhotoShop, AfterEffects, Vegas, Blender
原画はコピック、アクリル、色鉛筆、トーンからベタまで
+お仕事関係+++
絵仕事のご依頼・ご相談は下記のメールアドレスまでお願い致します
siina.kentarou★jcom.home.ne.jp
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